看護師が消化器内科で働く際に役立つ資格は?

消化器内科で働く看護師の場合、勤務先のクリニックによって技術向上は必要不可欠な場合があります。また、資格手当による収入増や転職にも有利になるため、看護師のための資格取得を視野に入れてみましょう。

一番身近なのが、消化器内視鏡技師です。この資格は、日本消化器内視鏡技師会が定める認定資格です。受験資格を得るには内視鏡看護師としての従事経験や学会参加や講習受講などのハードルがありますが、医師のサポートが的確にできることや内視鏡などの検査機器の衛生や管理等が適切にできることが認められます。

また、入院患者や高齢者ケアなどに役立つのが、日本口腔ケア学会による口腔ケア認定資格です。病棟での口腔ケアの啓蒙につなげるためには3級までの資格取得を目標にするとよいでしょう。

このほか、日本臨床栄養代謝学会が定める「栄養サポートチーム専門療法士」は、静脈栄養や経腸栄養などの知識や技能を持っていることが認められます。病棟勤務看護師や消化器疾患による栄養補給が問題となる患者に寄り添う看護師におすすめできる資格です。

またストーマケアや失禁などの排泄管理の看護に従事する看護師なら、皮膚・排泄ケア分野の認定看護師取得もおすすめです。生活習慣病に関する看護に従事している場合は、慢性疾患看護の専門看護師資格もよいでしょう。座学受講などカリキュラムが多く、資格取得まで時間を要しますが、看護師としてのキャリアアップができる資格です。

医師の指示により特定行為ができる看護師を目指すことも消化器内科看護師の目標として掲げられることがあるので、看護師としての得意分野などを踏まえて検討してみましょう。